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頚椎のゆがみ

A201  当院では噛み合わせの説明の時に、ときどき頭部の標本模型を使いますが、この首の骨にあたるのが頚椎です。

頚椎は全部で7個あって、ちょうどダルマ落としのように並んでいます。

頚椎は頭部を支えたり動かしたりする働きがあるだけでなく、脊髄から出る重要な神経や、頭部に出入りする血管も通りますので、身体にとっても非常に大切なところです。

A71 これも市販されている標本ですが、頚椎の1番目と2番目はそれぞれ環椎軸椎という名がついています。環椎は頭蓋骨を支えるだけでなく、回旋や前後左右方向の運動をコントロールします。

軸椎はその名の通り、歯突起といわれる木栓のような軸状のものがあります。これが環椎を貫いて、頭部の様々な運動に重要な働きをします。それだけでなく、直接つながっていない顎の動きにも、テコの原理で大きな影響を与えています。

また脳幹(中脳・橋・延髄)からつながる脊髄環椎・軸椎の内部を通るので、頚椎のゆがみや外傷は様々な全身症状をもたらすことも容易に理解できますね。

さてワタシも小さいときから歯では苦労してきました。家系的なこともあって下顎が小さく、歯ならびがアンバランスでした。思春期は偏頭痛で苦しみ(筋肉のアンバランスなんて当時は気づかなかった)、高校時代には早くもブリッジが入って、噛み合わせはますますおかしくなりました。

大学5年の時から歯科矯正治療を受け、歯ならびは一見キレイになりました。しかし今から思えば、自然な顎顔面の成長ではなく、無理矢理歯を並べかえたため、歯列は顎関節・筋肉・頚椎などと調和が取れていなかったように思います。

Jutuzenkeitui_2 そういう履歴にふまえ、日常の診療で身体を右に捻る姿勢をとる影響もあったのでしょう、3年ほど前に突然身体が不調になり、目を動かす神経がマヒしたり、複視でまっすぐに歩けなかったり、顎関節がカクカク鳴ったり、耳鳴りがしたり、自然治癒力が落ちたり、集中力が低下したりしました。大学病院などで脳などの検査を何回か受けましたが、血管の異常もなく、腫瘍も見つからずで原因はわからずじまいでした。神経の圧迫などは通常の検査ではわかりにくいとのことです。

ひょとしたら噛み合わせ由来かもしれないと、噛み合わせ治療を受けました。写真は治療前のレントゲンです。●●●頚椎を結んだ線、舌骨の位置です。

Jutugokeituij 顎関節・筋肉・噛み合わせの3つが調和するように、下顎の最適の位置を求めました。左は噛み合わせ治療を受けてから2年後のレントゲンです。ストレートだった頚椎は自然な彎曲に戻りましたし、舌骨の高さも以前よりは上方、第3頚椎の前方に位置しています。

治療と併行して、正しい姿勢をとってウォーキングしたり、ヨガ&エアロビクスをしたり、枕の高さを工夫したりと、全身の姿勢向上にも努めました。

たかが歯ですが、されど歯です。

人によっては、噛み合わせが全身の健康におおいに影響することもあるということを身をもって体験した3年でした。その経験を活かして、同じような悩みを持つ患者さんのお役に立てればいいな・・・と考えています。

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コメント

はじめまして。
頚椎が左に倒れていて、カイロプラクティックに通っているのですが、なかなか良くならず、ネットで探していたところこちらのブログにであいました。
内容を拝見して、ぜひ一度病院にお伺いして、原因なりをしっかりとみていただきたいと思いました。
コメント欄にて失礼しますが、お返事いただけると幸いです。

投稿: Taka | 2014年6月23日 (月) 17時58分

入れ歯、嚙み合わせ悪くMicky Mouthさんの歯科医院にご相談にお伺いしたいです。歯科医院の情報を教えていただけますでしょうか。

投稿: この年で総入れ歯 | 2017年5月11日 (木) 01時39分

お問い合わせありがとうございます。
城東区・和田歯科医院で検索してください。

投稿: Wada DC | 2017年5月23日 (火) 22時32分

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