カテゴリー「お口と全身との関係」の11件の記事

食事時の姿勢

Koori いきなりセクシーな写真ですが「氷の微笑」シャロン・ストーンです。怖い映画でしたねぇ。。。でも相手役のマイケル・ダグラスは結局どうなったんだ? 刺されたんかいな??

さて足を組んだ女性はセクシーに見えますが、電車の中で足を組むだけでなく、ぽ~んと前に投げ出す兄ちゃんには腹が立ちます。 

やはり姿勢や態度が悪いと、どうしてもその人の知性や能力の評価が下がりますね。

かといって注意して逆ギレされるのもなんですが・・・。

Kosodate そこでこんな本を思い出しました。

歯科医師でもある倉治ななえさんの著作で、「キレる理由は歯にあった」とナカナカ鋭いタイトルがつけられています。

あごの発育が悪い子供達には共通する生活習慣があるそうです。

それらの一部を抜き出してみましょう。どうですか? 思い当たるふしはありませんか?

 * 朝寝坊、朝が苦手

 * 噛むことが苦手、少食で食欲にムラ

 * 歩くことが嫌い、または常に走り回る

 * 腹筋や背筋が弱い

 * あまり外で遊ばない

 * 姿勢が悪い、姿勢を保つのが苦手

 * 家族で出かけるときは車が多い あるいはゴロ寝

 * テレビを見ながら食事

Kuraji2 倉治さんはさらにこうも付け加えています。

「首がガクンと前に出て下あごが下がり、口をポカンと開いた脱力系の姿勢が増えています。」

姿勢の悪さは噛む力に直接影響するだけでなく、あごや噛み合わせがズレたり、それが原因でさらに姿勢が崩れる悪循環にも発展するそうです。

これは日頃の臨床でワタシも感じていて、噛み合わせの悪い人はやはり肩こりや姿勢のゆがみが多いです。

ですからお子さんに食事をさせる時、もし椅子やテーブルが高すぎるならば、踏み台などで調節することによって、噛む力・噛む回数・噛む面積が20%ほどアップするそうですよ。

Sisei これはNHKのHPから拝借してきました。

正しい姿勢は子供だけではなく、大人や高齢の方の健康にとっても大切な要素です。

http://www.nhk.or.jp/heart-net/fnet/arch/thu/30918.html

例えば足を組みながらや、斜め方向にあるTVを見ながら食事したりすると、身体が捻れた状態になっているため、噛むときの左右のバランスが崩れます。

これは大人になってからも歯ならびのゆがみや、噛む力の左右差となって現れてきます。

そして姿勢のゆがみにつながると、慢性的な肩こり、腰痛、内臓・血管・神経の圧迫などを引き起こすこともあります。

今日からは是非とも正しい姿勢で食事をとることを心がけてください。あ、それと電車で座る時は足を揃えてみてくださいね。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

噛み合わせと全身の関係

噛み合わせと全身の不調との関係については昔から多くの歯科医によって指摘されつづけていますが、一部の歯科医師からは、噛み合わせと全身の不調との間には関連性はないという反対意見も出ています。

しかしながら、反対意見を唱えながら、歯のないお年寄りは入れ歯を入れてしっかり噛み、背筋をシャンとさせた方がいい・・などと矛盾することをおっしゃってますので、単に知識が足りないのでは?と思うときもあります。

私もここ数年いろいろ勉強し、自分の症状にも照らし合わせて、やはりお口と全身はお互いに関連しあっている・・と確信するに至りました。しかしながら噛み合わせを治すとアトピーも消えるとか、身体に良いある特殊な材料を使わないといけないとか、そういう胡散臭いものには辟易していますが。。。

歯科医学は科学ですから、あくまでも理論的な裏付けが必要ですよね。その実践には歯科の知識だけではなく、多くの臨床経験も大切だと痛感している今日この頃です。

さて固い話はこれぐらいにして、噛み合わせについて一般の患者さんでも気楽に読める本をご紹介いたします。ネットで検索すれば、amazon などで購入可能ですが、わざわざリンクは貼りませんのでご了承ください。

Book_kamib Tenplate

どちらかといえば自費出版に近い本ですが、Dr.青●の本は読みやすいですね。

一方Dr.前●の方は、大学の先輩で大阪市内におられますから、個人的にお世話になっています。

54005244 454787

この先生にもお世話になっています。

もともとは某国立大学の噛み合わせの教授で、現在は噛み合わせ専門の診療をしながら、一般市民や歯科医師などを対象にしたセミナーを年に何十回も開かれています。ただし歯科医師のセミナーの方は少し難解なので、しっかり勉強しないとついていけません。反復し臨床経験を積むことによって理解度が深まりますから、受講生の間でも差が開くような感じを受けます。

前者は患者さん用、後者は歯科医師用の書籍です。単に歯だけを見てムシ歯を削っている歯医者さんには少し難しいかもしれません。でも噛み合わせの基礎知識なくして応用はあり得ないのではないでしょうか?

Bookcoverimage 最後は東京かみ合わせセンターの安部●先生の本です。監修されているDr.山●は大学の病院生の頃にお世話になりました。

歯医者は外科、ムシ歯、歯周病などのいろいろな症状に対応するマルチさを要求されますが、噛み合わせを中心に診療されてこられたDrの理論は大いに参考になりますね。この本ではニューロマスキュラー理論を紹介されています。

さて明日の土日はかなり寒くなるそうですが、ちょっくら博多に研修に行ってきます。

博多にもニューロマスキュラー理論に詳しいDrがおられるので、自分の引き出しを増やすために最新の器械の使い方などを学んできます。やはりきちんとした裏付けを持って診療にあたりたいですし、それは歯科医師の責務だと考えています。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

顔のゆがみ(非対称) その2

Haha 文春文庫から新刊として「歯はいのち」という本が出ました。

●内容紹介●

慢性的な体調不良の原因は、実は噛み合わせにあった。歯は一般的に思われている以上に、全身の筋肉や臓器と密接に関係している。

健康はよく噛める理想的な噛み合わせからはじまります。口のねじれをとるときれいな小顔になり、頭頂部をゆるめると身体バランスが整い、足の中指を調整すると噛み合わせがよくなるなど、歯を整体の見地から総合的に改善する方法を伝授。全身バランスを整え、内臓を活性化する画期的メソッドを紹介します。(文芸春秋社HPより)

で、早速購入して読み始めています。

ただ注意しないといけないのは、紹介文というのは、本がよく売れるように、少しオーバー気味に書いてあるということです。

Simizu Kyuji このおふたかたは、噛み合わせの影響で顔が非対称になっています。

かたや金メダリスト、かたやセ・リーグのエースですので、別に噛み合わせが悪くても一流のアスリートになれるんですね。

ですから、慢性的に体調がすぐれない方の一部は、その原因が良くない噛み合わせか顎のズレ由来かもしれない・・・というのが正確な日本語ではないでしょうか。

全身の健康に不安があれば、まず医科にかかってください。そこで検査値は正常だし、原因がよくわからない・・・と言われれば、噛み合わせというか顎のズレからきているのかもしれません。

もうひとつ注意しないといけないのは、噛み合わせの悪さ顎のズレは歯科医院での治療のみではなく、患者さんの生活習慣に負うところも大きいということです。

たとえば片噛み、頬杖、ゲームのやりすぎ、足を組むクセ、重いカバンの片側持ち、歯ぎしり、運動不足、メタボ、口呼吸、寝相、合っていない枕など、様々な原因も絡んできていますので、それも改善する必要があります。

Soface 確かに歯科治療で顔の非対称が改善するケースもあります。

この方は歯並びが右上がりになっているので、左の頬が広く、また左目の方が二重まぶたで右目より大きくなっています。また鼻も左下がりで左右対称ではありません。これらは横に引いた線を見るとわかりますね。

一方、縦の線を見てみると、鼻筋と鼻から下のラインが連続した直線でないことがわかります。

この方の場合は、現在入っているかぶせものの噛み合わせがおかしいので、顎が徐々に右にズレていったケースです。言いかえれば、顎を左に動かしにくいので、力が右方向にかかっています。また左方向に動かすときに邪魔になっている小臼歯のかぶせものは、歯ぎしりの影響でグラグラしています。

Soface2 以前のかぶせものを修整し、噛み合わせを自然な状態にしますと、顔面は左右対称になりました。非対称の原因は良くないかぶせものだったのですね。

しかしこのような治療はお口全体の噛み合わせをすべて変えなくてはいけないこともありますから、安易に手を出せないことも事実です。

良くないかぶせものや歯科矯正治療が原因でなければ、整体をうまく取り入れて治すのも、ひとつの方法でしょうね。

患者さんの方も、長期間きちんと通院して、またよくない生活習慣があればそれらも改めていく努力も必要です。

このような治療は診断も含め、歯科医院間に格差があるのも事実ですから、歯医者選びが大切になります。

最後に一言。噛み合わせの改善は時間がかかります。なぜなら歯だけ修整しても、顎関節や筋肉がすぐに追いつけないからです。それも頭に入れてくださいね。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

顔のゆがみ(非対称) その1

TVを見ていると、出演している芸能人の顔が、ときどき左右対称でないことに気づきます。

Tomosakaline 例えば元アイドル?のこの人。

顔の対称性を見る簡便な方法は、まず正面からの写真を撮ることです。証明写真などがいいですね。

そして写真上で左右の瞳孔口角を結んだ線を引きます。

それと鼻筋の中央を通る線も引きます。

彼女は明らかに左の頬が広いですね。ときどき歯並びも見るのですが、下の顎がずれて上の歯列を飛び越え、いわゆる交差咬合になっています。

ですから彼女の顔の非対称は上下の顎の位置関係からきています。

Matutakakoline 梨園育ちのこの人も昔から気になっていました。

上記の人のようにズレた下顎が上の歯列を飛び越えていませんが、明らかに右の頬が広いです。

別の言い方をすれば、目と口角との距離が左の方が短くなっています。

そしてここがポイントですが、上の中切歯間(正中といいます)が鼻筋から左にズレていますね。

つまり下顎が上顎を左上に押し上げる形となっていますから、頭蓋骨の顔面部が変形しているのですね。

こういうタイプの人は顎関節症になりやすく、また力がかかる歯はムシ歯や歯周病にかかりやすいともいえます。

21line 次はパリーグNo.1のピッチャーです。

近鉄にいた頃はファンだったのですが、近鉄球団が消滅してからはプロ野球からは遠ざかっています。

よく大阪ドームに連れていったウチの息子は楽天ファンになり、大阪ドームで行われたオールスター戦ではこの選手のタオルマフラーを買っていました。

話を元に戻して、ちょっと分析してみましょう。

明らかに口角と肩が左上がりで、ユニフォームからのぞいているアンダーシャツの首元は右の方が面積が広いですね。

Iwateeth  口元のアップです。

全体的に歯が小さくて、その分歯ぐきが目立ちますね。こういう口元をガミースマイルともいいます。

黄色の線は上顎の正中線ですが、ちょっと左寄りかなぁ・・と思えなくもないですね。

でも明らかにわかることは、左側の前歯の方が右側の前歯よりも長いことですね。一般的に押される傾向のある歯は短く、そうでない方の歯は伸びて長くなることが多いです。

野球選手は身体の片側の筋肉を使うことが多いですから、成長期、つまり顔の骨格ができあがる頃から野球の猛練習をしてきたのがその原因のひとつかもしれません。

21seiji 最後は芸能人やスポーツ選手になれなかったこの方です(笑)。

21才の時のパスポート写真ですが、明らかに口角や肩が左上がりで、頭部が左に傾斜していますね。眉毛は右上がりですが・・・。

今ではいつも二重まぶたなのですが、高校時代は日によっては左目だけ一重になっていました。目の大きさも、押し込まれる方が小さくなる傾向があるようです。

今は当時の顎模型は残っていませんが、結構V字型だったような記憶があります。噛み合わせの勉強をしている現在、自分を実験台にして?、咬合平面が理想的になるように50才を越えても矯正治療をしたりしています。でも結構シンドいですね。

自分が患者になることによって、患者さんの気持ちを少しでも理解できれば・・と思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

顔や全身と調和していない入れ歯

Khsenaka_3 入れ歯の具合が悪くて来られた患者さんです。

自分で削って調整したり、近所の歯医者さんでアタリを削ってもらったりしているうちに、噛み合わせがおかしくなって、耳や顎関節まで痛み出した・・ということで、来院されました。

ワタシはお口だけでなく、患者さんが椅子に座るまでの動作、椅子に座ったときの姿勢などもチェックするようにしています。

Maeline2 例えば全身のバランスが取れている方は、普通は治療椅子にまっすぐに座られるのですが、時々身体が偏った状態で座られる患者さんがおられます。

この方を真正面から観察すると、背後の治療椅子の見え方が左右で異なります。

すなわち、a<f、b>e、c>dなんですね。

これにより身体が左右対称でなく、傾きか捻れがあることがわかります。

また咬合平面板というものを噛んでいただいたのですが、この板が右下がりとなっていて、左右の目を結んだ線とは平行になっていません。

Hanakuti3 とりあえず今の入れ歯を修整しましたが、まだまだ鼻も口元も左右対称でないことがおわかりでしょうか?

また左右の歯の高さが異なっているので、向かって右側の歯は歯肉が見えています。

修整にも限界があるので、仮の入れ歯を作ってみました。

Hanakuti4 このように左右の歯のバランスを整え、適正な高さにすることによって、鼻と口元の偏りが消えて、ほぼ左右対称になっています。

いわゆる自然な表情が取れるようになり、また耳や顎関節の不快症状も消失されたそうです。

現在はこの仮の入れ歯を参考に、最終的なかぶせものと入れ歯を作っているところです。

単に入れ歯の型取りをして、お口に入れてハイ完成!というわけにもいかないケースが沢山あります。お口全体を見直す必要のある難しいケースは、どうしても歯科医師間に差がついてきますので、歯科を極めるには日々研鑽あるのみですね。

日々の臨床では患者さんに教えてもらうことだらけです。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

頚椎のゆがみ

A201  当院では噛み合わせの説明の時に、ときどき頭部の標本模型を使いますが、この首の骨にあたるのが頚椎です。

頚椎は全部で7個あって、ちょうどダルマ落としのように並んでいます。

頚椎は頭部を支えたり動かしたりする働きがあるだけでなく、脊髄から出る重要な神経や、頭部に出入りする血管も通りますので、身体にとっても非常に大切なところです。

A71 これも市販されている標本ですが、頚椎の1番目と2番目はそれぞれ環椎軸椎という名がついています。環椎は頭蓋骨を支えるだけでなく、回旋や前後左右方向の運動をコントロールします。

軸椎はその名の通り、歯突起といわれる木栓のような軸状のものがあります。これが環椎を貫いて、頭部の様々な運動に重要な働きをします。それだけでなく、直接つながっていない顎の動きにも、テコの原理で大きな影響を与えています。

また脳幹(中脳・橋・延髄)からつながる脊髄環椎・軸椎の内部を通るので、頚椎のゆがみや外傷は様々な全身症状をもたらすことも容易に理解できますね。

さてワタシも小さいときから歯では苦労してきました。家系的なこともあって下顎が小さく、歯ならびがアンバランスでした。思春期は偏頭痛で苦しみ(筋肉のアンバランスなんて当時は気づかなかった)、高校時代には早くもブリッジが入って、噛み合わせはますますおかしくなりました。

大学5年の時から歯科矯正治療を受け、歯ならびは一見キレイになりました。しかし今から思えば、自然な顎顔面の成長ではなく、無理矢理歯を並べかえたため、歯列は顎関節・筋肉・頚椎などと調和が取れていなかったように思います。

Jutuzenkeitui_2 そういう履歴にふまえ、日常の診療で身体を右に捻る姿勢をとる影響もあったのでしょう、3年ほど前に突然身体が不調になり、目を動かす神経がマヒしたり、複視でまっすぐに歩けなかったり、顎関節がカクカク鳴ったり、耳鳴りがしたり、自然治癒力が落ちたり、集中力が低下したりしました。大学病院などで脳などの検査を何回か受けましたが、血管の異常もなく、腫瘍も見つからずで原因はわからずじまいでした。神経の圧迫などは通常の検査ではわかりにくいとのことです。

ひょとしたら噛み合わせ由来かもしれないと、噛み合わせ治療を受けました。写真は治療前のレントゲンです。●●●頚椎を結んだ線、舌骨の位置です。

Jutugokeituij 顎関節・筋肉・噛み合わせの3つが調和するように、下顎の最適の位置を求めました。左は噛み合わせ治療を受けてから2年後のレントゲンです。ストレートだった頚椎は自然な彎曲に戻りましたし、舌骨の高さも以前よりは上方、第3頚椎の前方に位置しています。

治療と併行して、正しい姿勢をとってウォーキングしたり、ヨガ&エアロビクスをしたり、枕の高さを工夫したりと、全身の姿勢向上にも努めました。

たかが歯ですが、されど歯です。

人によっては、噛み合わせが全身の健康におおいに影響することもあるということを身をもって体験した3年でした。その経験を活かして、同じような悩みを持つ患者さんのお役に立てればいいな・・・と考えています。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

咬筋のチェック

Photo_429 以前の記事咬筋のことを書きました。左の図では頬骨下顎骨にまたがっているの筋肉がそうですね。

咬筋咀嚼筋のひとつで、文字通り、食べ物を咬んだりお口を閉じたりするときに使います。ただしその力が強すぎたり、顎のズレによって不自然な方向に力が働いたりすると、歯のすり減り・ゆるみ、頭痛・肩こり、顔のゆがみ、姿勢の乱れなど、いろいろなトラブルが生じます。

前回の記事で頭痛に悩まされていた患者さんは、顎を正しい位置に誘導することにより、かなり改善しました。主原因は低すぎるブリッジでした。

Popeyemarihuana_2 このように咬筋下顎骨を持ち上げる作用がありますが、上下の歯が噛み合ったところで運動はストップします。

また通常は下の前歯上の前歯の内側に生えているのですが、口を閉じた時、奥歯が噛み合うことによって閉口運動はストップします。つまり前歯には強い力がかからないようになっているのです。ところが奥歯を失うと、噛むたびに下の歯は上の歯を突き上げるようになり、結果として上の歯がゆるんできたり、歯と歯の間に隙間ができたりします。これをフレアアウトといいます。また下の歯が傾斜したり、重なったりすることもあります。

さらに歯を失うと、ポパイみたいなクシャ顔になってしまいます・・・。

外見で咬筋がよくわかる人とそうでない人がいますが、チューリップのビデオを見てみると、財津さんは昔からものすごくわかりやすいですね。キーボードの姫野さんは加齢とともに脂肪に包まれてきていますが・・・。

http://www.youtube.com/watch?v=D8ZwM_p009E

http://www.youtube.com/watch?v=xZbtfUtns8o

youtubeで見つけた1977年と1999年の「サボテンの花」です。

春はもうすぐそこまで・・・ どころか、桜が満開の季節となりました。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

歯のすり減りと全身の関係

Koumou2j 噛み合うことによって歯がすり減ることを「咬耗」といいます。これは噛む力が強かったり、噛みしめる癖があったり、歯の質が弱かったりする人で、歯ぐきがしっかりしている方に見られます。というのは歯ぐきの弱い方は、歯がすり減る前に歯がグラグラ動いてダメになるケースが多いからです。

さて写真の人はたえず歯をくいしばる癖があるのと、両サイドの奥歯がないために、下の前歯が異常にすり減っています。

歯がすり減ると噛み合わせが低くなるか下顎がズレてくることは容易に想像できると思いますが、それに併行して全身の姿勢も乱れてくることも多いようです。姿勢の乱れは脊椎のゆがみと密接な関係があり、お口の場合は特に頚椎(首の骨)に注意しないといけません。

頚椎などがゆがむと姿勢が乱れ、頭部が傾いたりするだけでなく、頚椎内を走る神経を圧迫し、また左右の筋肉がアンバランスになりますから、様々な症状が出ることがあります。

Shobeforej Shoafterj

左写真は初診の時で、右写真は噛み合わせを修正してクラウン入れ歯を入れた後の状態です。

初診時は、歯がすり減り、噛み合わせがアンバランスであったため、手のしびれなどの問題も抱えておられました。また噛む力が強くて、治療中も咬筋が異常に緊張しているのを感じ取れました。

数ヶ月にわたり、仮歯や仮の入れ歯で噛み合わせを調整すると同時に、日常でも強く噛んでしまう癖を意識して治して、できるだけまっすぐな姿勢を取ってもらうよう心がけてもらいました。

まだ若干の姿勢のゆがみはありますが、今では手のしびれもなくなったそうです。そして入れ歯も快適に使っていただいています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

歯ならびと全身の関係

歯科医師の免許を取得して25年以上になります。その間臨床一筋ではなく、大学院で文献検索や実験方法を教わったり、大学助手として10年近く学生に基礎歯学を教えたり、電子顕微鏡で歯肉の上皮細胞を観察したりして過ごしてきました。でもそのような回り道を経てきたからこそ、いろんな角度で患者さんを診査し、それを噛み砕いて説明できる習慣がつきました。これは自分の武器のひとつだとも思っています。

Photo_2 例えばこの方は一見ムシ歯が少なくキレイな歯ならびに見えますが、実際は上下の歯の間にズレがあることがわかります。

まず左右の位置関係ですが、黄線のように下顎が左斜め方向にズレています。そして左の側切歯は下顎の方が上顎の歯よりも前に出ています(○部)。さらに左右の歯の高さも異なっていますね(青線)。

Photo_5 今度は歯ならびと顔全体との関係を見てみましょう。

左右の目を結んだ線(太い青線)、鼻の中心を通る線(青線)、下顎の中心を通る線(青線)、そして左右上顎の犬歯の尖端の線(黄線)を見て下さい。

顔の下半分、つまり歯ならびと顔の輪郭が左右対称でないことがわかります。

Photo_6 このような方がお口を開けた時、下顎は真下に行かないで斜め方向に向かうことがあります。これは顔面の成長期に顎の骨や顎関節が左右不対称に造られた結果・・とも言えるでしょう。

下顎の骨の形や顎関節の状態は、お口全体のレントゲン写真でも確認することができます。

Photo_8 下顎の骨は全身のバランスを取る役目を果たす・・・とも言われています。もし左右不対称だったら、全身の姿勢に影響を与えている可能性があります。ちなみにこの方は顔と全身の中心軸が一致せず、顔が右の方に寄っているように見えますね。

頭部と全身の中心軸が一致しない場合、肩こりや腰痛、全身不調などが現れる方がいますが、その程度は人によって様々です。でも中心軸は一致している方が内臓などに余計な圧迫を加えず、身体の健康を損なう可能性が低くなります。ヨガなどの運動療法はそれを目標のひとつにしていますし。

また大人になってからも歯科矯正治療はできますが、できあがった顔の骨の形を変えることは不可能に近いです。

ですから、歯が生えそろい顔の骨が形成される小学校~中学校の時に、キレイで調和のとれた歯ならびにし、全身とのバランスを整えてあげることはとても大切なことなんですね。

ムシ歯の有無だけでなく、広い視野で診察できる歯科医でありたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

前歯と噛み合わせ

明眸皓歯という言葉がありますが、歯が白くてキレイに並び、顔や唇とのバランスのとれた口元は魅力的ですね。ハリウッドのスターはスクリーンのどアップにも耐えられるほど、歯も歯ならびもキレイです。そういえば不況に苦しむアイルランド人一家の「アンジェラの灰」という映画では、アメリカへ渡って働きたいという長男に「キレイな歯ならびの奥さんを連れて帰ってこいよ・・」と言うシーンがあって印象に残っています。

Photo_165 さて、上下の歯がバランス良く並び、ひきしまった歯肉を持っている方の一例です。通常は下の前歯は噛み合わせたときに上の前歯に少し隠れるくらいとなります。そして上下の前歯は接触しているようにみえても実際はほんのわずか離れていて、強い力で噛んだときに当たるような感じです。

また下顎骨が左右にズレていなければ、上下の歯の真ん中(あるいは小帯)は一致していることが多いです。下顎骨がズレているかどうかは、左右の口角を結んだ線と鼻筋が直交しているかどうか、顔の下半分が左右対称かどうかがひとつの目安になります。あくまでも目安ですよ。

次に歯肉ですが、健康な歯肉は歯との境界部もピンク色で、ブヨブヨ感がありません。コラーゲン線維に富んでいる方ならその傾向はより強いでしょう。歯の周りの歯肉が赤く丸くなっていたら、それは歯周病の始まりなのかもしれません。

上記の写真の方のように歯ならびがキレイだと、歯もみがきやすく、自浄作用も期待できますので、ムシ歯や歯周病になりにくいといわれています。以前にも「歯周病になりやすい人」という記事を書いたことがありますが。。。

このようにキレイな歯ならびと、顔(関節・筋肉)と口元の調和は、お口の病気の最大の予防となりますが、これを達成するには、赤ちゃんの時からしっかりと母乳を吸って、お口の機能をフルに活用させる・・という話まで遡らないといけません。そして学童期や思春期は、歯ならびと顔の骨格が調和するよう見守っていく必要があります。

ところが、一見歯ならびは良さそうなのに、歯周病になったり、噛み合わせに違和感が出たり、顎関節や頚部の筋肉などに不調を訴える患者さんがおられます。わかりやすく噛み合わせという表現を使っていますが、上下の顎の位置関係と言った方がいいかもしれません。

上下の顎の位置関係は、元々の歯ならび以外にも、歯がすり減ったり、抜けた歯を放置しておいたり、親知らずが生えてきたり、ちょっと言いにくいですが精度のよくない人工のかぶせものが入ったりした時にも、少し変化します。

不快症状が出るかどうかは、その人の許容範囲により、人それぞれですし、上下の顎の位置関係に問題のある人は、そうでない人と比べてトラブルが起こりやすいと思います。

また歯が接触するのは食事の時か力仕事をする時くらいで、通常上下の歯は離れています。ですから日常生活でもぐっと噛みしめる癖のある人、睡眠時に歯ぎしりする人は、筋肉や顎関節に必要以上の力がかかって、何らかの症状が出ることもあります。つまり「噛み合わせ」「筋肉」「顎関節」がアンバランスな状態になってしまうんですね。そこにストレスや身体の疲れ、悪習慣(頬杖、片噛み、パソコンのしすぎ、変な体勢での読書)などの要因が複雑に絡まってきます。

また下顎の骨は全身のバランサーの役割を果たしていますから、全身の姿勢が悪いと、それに連動して前後左右に偏位することもあります。この話は別のところでも書いてますが・・。

そのような方は、意識して上下の歯の接触を離す(睡眠時の無意識下が難しい・・)、睡眠時間を多く取る、顎を後方に引かない、パソコンをセーブする、仰向けに寝る、枕を低くする、ストレッチ(ヨガ)をする、ビタミンを補給する、口呼吸から鼻呼吸に変える、頬杖などの悪習癖を直す、頭部が前傾しがちな人はゆっくりと首を後ろに倒して自然な位置に戻す・・・などで不快症状が取れることもありますし、歯科での治療が必要な場合もありますし、食生活も含めて全身のバランスを整えた方がいい場合もあります。

Photo_166

この方は噛み合わが深く(過蓋咬合)、下の前歯が見えにくくなっています。また写真ではわかりにくいのですが、歯列弓の形が左右対称でなく、また奥歯が傾斜しているため、真っ直ぐ噛むことができません。そのため右上の前歯に力のベクトルがかかって、ゆるみ始めています。CMでよく耳にする歯周病菌だけでなく、前歯にかかる過大な力も大きな原因であるといえます。ですからこの方の治療は歯石取りだけでは不十分で、前歯に力がかかりにくいように何らかの工夫が必要です。

また噛み合わせが深い方は(実はワタシがそうなんです)、顎を前方に動かしにくいという方も多いです。それと前歯にかかる力が大きくなるだけでなく、反作用として下顎が後方へ押し込められやすくなります。ちょうど受け口の方と反対ですね。

例えば前歯の植立が非常にしっかりしている場合、前歯がゆるまずに、下顎骨の力のベクトルが奥(後方)に向かい、顎関節のスペースを圧迫したり、側頭骨(聴器官が入っている)にひずみを生じさせたりすることもあります。下顎が後方に行くと首が自然と前傾し、場合によっては頸椎にも悪影響を及ぼします。歯をなくした高齢者が猫背になるのも、このためなのかもしれません。

このような状態はすべての方に出るわけではなく、生体には許容範囲というのがありますので、無症状の方もおられます。しかし歯のすり減りや日常生活でのストレスなどによって、ある限界点を越えると、様々な症状が出始める方がいるのも事実です(ワタシがそうでした)。つまり老化が早まるのですね。

Photo_167この方の噛み合わせの深さは普通なのですが、前歯に過度の力がかかって歯周病が悪化しています。よく見ると上下の歯の中心がずれていて、左上の前歯がゆるみ、歯肉がヤセてきていますね。専門用語でフレアアウトというのですが、奥歯でしっかりと噛んでおられませんでした。噛むときに使う筋肉を触診してみると、奥歯周辺は普通の方よりも弱く、また左右差もありました。治療方針ですが、前歯をキレイにする前に、まず奥歯で安定して噛めるようにするのが先決です。そうでないと前歯にセラミックの歯を入れても長持ちしません。

Photo_168 この方は噛むときに使う筋肉の強さがうまくコントロールできず、歯がすり減り、さらに下顎が右へズレてきて、顎関節筋肉に不快感・痛みを訴えられてきました。上下の前歯の端同士が当たる噛み合わせ(切端咬合)だったので、歯が少しずつすり減っていったようです。このように歯ぐき(歯肉や歯槽骨)が丈夫な人で、噛み合わせが浅い方は、歯がゆるむかわりに、歯の端の方がすり減ってくる(咬耗)場合もあります。無意識の噛みしめはストレス説など複雑な要因も絡んでくるので厄介です。

歯がすり減ると噛み合わせも低くなって、場合によっては顎関節や顔の筋肉だけでなく、肩が凝るとか、姿勢が悪くなるとか、自律神経の不調で全身の具合も悪くなるとかの症状が出る方もおられます。

いずれにせよ「噛み合わせ」「筋肉」「顎関節」と密接な関係があるので、トータルで診断することはとても大切なんですね。しかしこの診断には噛み合わせを3次元的に考える思考力と、時間をかけたより多くのデータ収集が必要になります。

噛み合わせ(上下の顎の位置関係)の治療はとても難しいモノです。私自身、かなり複雑なケースは対応できないと思います。ひとつの歯は反対側の歯と2~3カ所と接触しますし、それが上下28本ありますので、中途半端な歯の削合はかえってややこしくなる場合もあるんですね。噛み合わせが悪くても何の症状も出ていなければ、そのままでいいと思います。

それに長い時間をかけて下顎骨がアンバランスな位置に来たのなら、それを戻すにも時間をかける必要があります。そのために「スプリント」などを使って安定した位置を探ることもあります。スプリントとはマウスピースみたいなものですが、ただはめるだけでなく、その後の調整がものすごく重要になってきます。

当院では、話のイントロとして左右の手をみたり、顔や首筋の筋肉を触診したりすることがありますが、これは少しでも情報を読み取りたいためなので、どうぞご理解下さいますよう。。。。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧